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公演情報

 

元禄港歌-千年の恋の森-

■作
秋元松代
■演出
蜷川幸雄
■音楽
猪俣公章
■劇中歌
美空ひばり
■衣裳
辻村寿三郎
■出演
市川猿之助、宮沢りえ、高橋一生、鈴木 杏、
市川猿弥、新橋耐子、段田安則 ほか

「元禄港歌 -千年の恋の森-」観劇レポート

愛ゆえに血と涙を流す女たち ほとばしる母子の愛に拍手喝采!

 なお生きたいと思う、愛し愛されたいと願うことは罪だろうか―――。打ち寄せる波、咲き乱れる椿、人生の大海原を小舟のようにたゆたう人々の姿に、美空ひばりの涙唄が沁みる。日本各地の民俗伝承や神話を取材し、とりわけ迫害や差別の記憶に光を当てた劇作家・秋元松代と、彼らの情念を脈打つ鼓動と共に鮮やかに蘇らせる演出家・蜷川幸雄。79年に『近松心中物語―それは恋』で絶賛されたコンビが贈る第二章、葛の葉子別れ伝説を下敷きにした壮絶な愛の時代絵巻『元禄港歌―千年の恋の森―』が36年ぶりに再演中だ。

市川猿之助、宮沢りえ 盲目の母娘役で初共演

 時は元禄。播州港町で廻船問屋を営む大店・筑前屋に今年も盲目の女旅芸人、瞽女(ごぜ)の一団がやってくる。スポットライトが誘う場所から、座元の糸栄(市川猿之助)と長女として育てられた初音(宮沢りえ)が、手に手を取り合い登場する。見えぬ目で空を見つめる表情と、気配を頼りに歩む姿の色っぽさ。気づけば総勢50余名もの民衆が舞台や客席通路を行き交い、耳をつんざく町の喧騒が立ち上る。身なりのいい旦那衆、大店の放蕩息子、威勢のいい職人たち、子守をする貧乏人の子ども、さげすまれる流浪の念仏信徒の一行たち。彼らの佇まいから時代のムードが瞬時に伝わる。そこへ、筑前屋の長男・信助(段田安則)が5年ぶりに江戸から帰郷したことで物語が動き出す。筑前屋一家と瞽女一団の浅からぬ因縁が紐解かれていく……。

郷愁誘うひばりの歌声と胸を打つ壮絶な結末

 さめざめと泣く、女たちの物語だ。人間と契りを交わした狐が罰として、我が子と引き裂かれる伝承「葛の葉子別れ」を涙ながらに弾き語る糸栄役の市川猿之助。女方としての気迫と佇まいに唯一無二の存在感が漂う。6歳で視力を失い親に捨てられた初音役の宮沢りえ。持たないからこそ求めてしまう女としての性、人間としての本能を、時に見えぬ瞳に光をたたえ気丈に演じる。また、瞽女一団の手引き・歌春役には鈴木杏。後半思わぬ事態を巻き起こす、うぶな恋心と聞き分けの良さが切ない。そして筑前屋を陰で支える女将・お浜役の新橋耐子が、達者な演技で魅了する。夫や息子相手の本音トークで笑わせる一方で、分をわきまえた献身が静かに胸を打つ。対する筑前屋の主・平兵衛役の市川猿弥は見た目も厳つい雷オヤジが様になる。放蕩息子の次男・万次郎も高橋一生が演じれば、色気の中に知性が加わる。そして、嵐を呼ぶ長男・信助役の段田安則が"その時"へ向かい徐々に情感を高めていく様も見ものだ。人間味あふれる登場人物らの姿に、郷里の母や歳の離れた姉妹らを思い重ねる人も少なくないだろう。美空ひばりの歌声が郷愁を誘い、「おかあちゃん」と観る者を童心に返らせる。本作は女たち、とりわけ母への感謝と悔恨の物語でもあるのだ。
 幕開きからぽたり、ぽたりと絶え間なく真っ赤な椿が舞い落ちる。愛ゆえに命を燃やし、血を流す女たち。劇中では地を這うように生きる糸栄たちだからこそ、待ち受ける結末の壮絶さに圧倒される。命の意味や生き様について自問せずにはいられない。36年ぶりに届けられた物語は、あなたの心に何を映すだろうか。

(取材・文/石橋法子)(撮影/宮川舞子)


日時
2016/02/06(土)〜2016/02/14(日) <全10回>
会場
シアターBRAVA!
金額(税込)
S ¥13,800
A ¥11,500
備考
・全席指定
※未就学児入場不可。
チケット発売日
発売中
プレイガイド
※ この内容は予告無く変更される場合がございます。あらかじめご了承ください。